架装工場の作業時間を見える化。工程ごとの実績から原価と納期精度を高める作業時間管理
【キャンピングカービルダーA社】
キャンピングカービルダーA社様の架装工場向けに、車両ごと・工程ごとの作業時間を記録し、原価と納期の見積もり精度を高める作業時間管理システムを開発しました。
課題
- 架装オプションごとにどれだけ時間がかかっているか、実績が残っていない
- 見積もりの工数が経験と勘に頼っており、案件ごとの利益が見えにくい
- どの車両がどの工程にあるか、工場全体の進捗を把握しづらい
実施したこと
- 作業者がタブレットで「車両・工程・開始/終了」を記録するだけの操作に絞った時間管理システムを開発
- オプション(大分類)ごとに標準時間と実績時間を比較し、見積もり用の工数データとして蓄積
- 営業管理側の架装指示書と連携し、納車予定月ごとの進捗(作業中→完成→納車済み)を共有
- 駐車場管理の機能もサイドバーに統合し、工場と保管を一画面で確認
成果
導入前の状況
架装工場では、1台の車両に対して内装・電装・外装といった複数の工程が順に入り、作業者も工程ごとに変わります。どの工程にどれだけ時間がかかったかは作業者の記憶にしか残っておらず、見積の工数は経験と勘で決めていました。案件ごとの利益が見えにくく、工場全体でどの車両がどこまで進んでいるかを把握するにも、現場を歩いて確認するしかありませんでした。
開発の中身
記録の操作を「車両・工程・開始/終了」だけに絞る
現場で使われるかどうかは操作の手数で決まります。作業者はタブレットで車両を選び、工程を選び、開始と終了を押すだけ。手袋をしたままでも押せる大きさのボタンにし、入力途中で別の作業に呼ばれても記録が消えないようにしました。作業の中断・再開も1タップで扱えます。
標準時間と実績時間の比較
架装オプションを大分類ごとに整理し、それぞれに標準時間を持たせています。実績が溜まるほど「このオプションは標準より毎回長い」「この工程は担当者で差が大きい」が数字で見え、見積の工数データとして蓄積されます。次の見積では、この実績を根拠に工数を積めるようになりました。
営業システム・駐車場管理との一体化
営業管理側で作られた架装指示書が、納車予定月付きでこの時間管理システムに届きます。現場では指示書を見ながら作業し、作業中→完成→納車済みのステータスを更新すると営業側の画面にも反映されます。さらに車両管理(駐車場)の機能をサイドバーに統合し、工場の進捗と敷地内の保管場所を一画面で確認できるようにしました。
| 開発範囲 | 要件整理・画面設計・実装・営業システムとの連携・運用改修 |
|---|---|
| 主な機能 | 車両×工程の作業時間記録、標準時間との比較、納車予定月ごとの進捗一覧、架装指示書の閲覧、駐車場管理の統合 |
| 連携 | 営業管理システム(架装指示書・ステータスの双方向同期) |
| 端末 | 工場のタブレット、事務所のPC、スマホ |
進め方
最初は1工程だけを対象に記録を始め、「押し忘れがどこで起きるか」を見てから画面を直しました。ボタンの配置や中断の扱いは、現場で使ってもらって初めて分かる部分です。記録が習慣になってから対象工程を広げ、標準時間との比較や営業連携を後から足しています。全部を一度に入れず、使われる状態を作ってから広げる進め方です。
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