IoTLoRaLTE-M2026.08
屋外・農業IoTの通信方式の選び方(LoRa/LTE-M)
田畑や果樹園など、電源も回線もない場所でセンサーを動かすには。水位・見守りIoTの実証開発で比較した、LoRaとLTE-Mの選定基準をまとめました。
屋外IoTの一番の壁は「電源と回線がない」こと
田んぼの水位、果樹園の見守り、駐車場や資材置き場の監視。屋外にセンサーを置きたい場面では、コンセントもWi-Fiもないのが普通です。そこで「省電力で遠くまで飛ぶ通信」をどう選ぶかが設計の中心になります。
LoRa:通信費ゼロで面をカバーする
LoRa(920MHz帯)は免許不要・通信費不要で、見通しが良ければ数km届きます。センサーを何十台も面で置き、1台のゲートウェイに集約する構成に向いています。私たちの水位監視の実証では、田んぼ側の子機はLoRaで飛ばし、集約したゲートウェイ1台だけLTE回線を持たせる構成にしました。通信費が「エリアごとに1回線」で済むのが大きな利点です。
LTE-M:単独設置と移動体に強い
LTE-Mは携帯回線を使う省電力通信で、電波が届く場所ならどこでも1台から設置できます。月数百円のSIM費用はかかりますが、ゲートウェイの設置場所や中継の設計が不要です。設置点数が少ない、設置場所が散らばっている、移動するものに載せる、といった場合はこちらが有利です。
選定の目安
- 同じエリアに5台以上置く → LoRa+ゲートウェイ集約
- 1〜3台をバラバラの場所に置く → LTE-M
- 数分おきの頻繁な送信が必要 → 電池設計とあわせて要検討
- 山影・建物影が多い → 現地の電波調査を先に(机上では決めない)
通信方式は「仕様表」ではなく「設置予定地」で決まります。TIFFINでは実証用の計測キットを持って現地で電波を確認してから構成をご提案しています。
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